自由の砦 3月10日号 第110


外務省の腐敗は学会からも伝染!?

学会員官僚増大で
腐敗体質も酷似


 宗男騒動で見えた国家私物化の危険
  池田の横暴許せばさらなる危険が

 公明党が連立政権に参加して、三年近くなるが、その間、この国に起こったことといえば――
 まず株価は下がりっぱなしで、日経平均株価は、ついに一万円の大台を割り込んでしまった。バブルがはじける前の、じつに三分の一である。
 この国の産業の総株価が、三分の一に減ったのである。
 次に、企業の倒産と個人破産が増え続け、今年は、さらに、銀行・保険会社・ゼネコン・商社などの大型倒産が必至とみられている。
 第三に、失業者がかつてない程の数で増え続けており、五%(働きたい国民の、二十人に一人)の大台を越え、いずれ十%になるだろうと予測されている。職を失い、ホームレスになったり、自殺する人達の数も増え続けている。
 日本経済だけでなく、日本の国家財政の信用も失墜し、国債やそれに類するものも、後進国並に、ランクが最低まで下がりつつあり、道路公団が毎年発行する、いわゆる財投国債≠ニ呼ばれる財投機関国債≠ヘ発行不能になった。
 このままでは、日本が、自由化直後のロシア、あるいは、さらに、国家財政も経済も破綻(はたん)したアルゼンチンのような状態に陥(おちい)るのは、そんなに遠いことではあるまい、とさえ予測する学者や評論家の警告も聞かれる。

   学会の与党化で行政の腐敗進む
    このままでは民主主義が危機に

 不況と破滅の坂をまっしぐらに転がり落ちて行くような状況の中で、連立政権の一角を占めている公明党は、打開のための方策を何ら示しえないできた。
 「今やこの国の将来、運命は我々が握っている」と創価学会会長が豪語したのは二年ばかり前のことだが、創価学会・公明党に運命を握(にぎ)られたらどうなるか、という現実の証拠が、私達国民の前に示されているのである。
 自分達の利益しか考えない創価学会・公明党は、これまた、自分達の利益と権力の保持しか考えられない自民党橋本派とガッチリと手を組み、構造改革を阻止しようとする、抵抗勢力≠フ役割を果たしてきた。
 創価学会・公明党が小渕元首相らと手を組み、やたら国債を発行して、その金を銀行や公共事業につぎ込み、ひたすら不良銀行やゼネコンなどの延命をはかり続けてきたことのツケが、今まわってきているのである。
 それは、また政治家と官僚が一体となった、利権構造∞国民を喰いものにする腐敗体質≠フ温存への協力でもあった。
 このところ明らかになった、外務省や会社、公団などの恐るべき腐敗と、政治家、役人による私腹肥(こ)やしの実態は、いわば氷山の一角で、与党政治家と官僚、そしてこれにつながる企業が、国民の血税を喰いものにして私財を蓄え、やりたい放題をしているのである。
 そうした、政治家や役人による血税の喰いつぶしをなくするだけで、この国の財政は立ち直るに違いないのに、連立政権はそれに手を付けず、ひたすら国民に犠牲を強(し)いるばかりである。
 企業がつぶれ、サラリーマンが次々とリストラされているのに、役所は、つぶれないし、議員や役人はいっこうにリストラされることはない。
 血税をいくらつぎ込んでも、銀行の不良債権は減らないどころか増えるばかり。そして、国が銀行につぎ込んだ金は、政治家や官僚の利権につながる、つぶれかかったゼネコンなどへの債務免除≠ノ回されるだけ。その一方で、中小企業に対しては、無慈悲な貸し渋り≠強化し、倒産に追い込むのである。
 かくて、町に倒産、失業、自殺があふれているのに、政治家や役人たちは、肥え太り続け、そして新聞やテレビは、国民の目を現実からそらせるためとしか思えない報道をくりかえしている。
 この国は、根本から狂ってきているのである。
 その根本の狂いは、創価学会・公明党の垂れ流す害毒が、国家権力を蝕(むしば)み、また、社会を害し続けていることから生じているのである。
 創価学会・公明党が支えなかったら、小渕内閣はとっくにつぶれていたし、その後の、無能で有害な政権もありえなかったのである。
 創価学会・公明党が支えたため無能かつ有害な政権が続き、これからも創価学会・公明党が政権の一角を占めているかぎり、抜本的改革はあり得ず、じりじりと国民の首を真綿でしめあげるような、亡国政治が続くのである。
 宗教法人の特権を利用し、会員から詐欺(さぎ)同然の手口ですべてを収奪し、批判者や脱会者に対しては、犯罪行為そのものの加害を行なって弾圧し、上から下までエゴと反道徳の教えで武装して、破戒と社会悪をはびこらせている団体が、国家権力の支配の一角を占めるということは、暴力団を警察組織に入れるのと同じくらい危険で、民主政治の根底からの破壊につながるということを、国民はもっと認識しなくてはならない。

   外務省腐敗の陰に「大鳳会」!?
    学会員官僚増大で腐敗も増長

 創価学会・公明党のクレージーで腐った体質が、この国の権力機構や政治を蝕んでいることを象徴するような出来事が、最近、引き続いて起こっている。
 外務省の腐敗と乱脈ぶりは、ただただ呆れるばかりだが、その外務省には、池田大作の直弟子ともいうべき大鳳会≠フメンバーが意欲的に送り込まれているのだ。
 役所の中で、最も学会員(それも、最も濃く池田大作の薫陶を受けた会員)の占める比率が高いのが外務省である。
 また、警察は、創価学会・公明党との癒着(ゆちゃく)が最もはなはだしい役所である。
 長年にわたり創価学会関係の犯罪を隠ぺいし、もみ消すことに協力し、創価学会の批判者に対する弾圧にも手を貸し続けてきた警察機構が、恐るべき腐敗と無責任の温床である、と露呈されてきたことは、いわば必然的ななりゆきであろう。
 悪魔に魂を売り渡し、その手先となって国民を裏切った者達が、やがて身を滅ぼさぬはずがない。

   こんなに似ている池田と宗男
    宗男はボロ出して落ち目だが…

 ところで、このところ陰の外務大臣≠ニいわれ、外務省とこの国の外交を絶対的に支配していた族議員の中の族議員=A橋本派の鈴木宗男代議士の横暴が、国会やマスコミの追及を受けているが、この実力者にはおもしろいクセがあった。
 国民の税金を使って建てた施設が、なんとムネオハウス≠ニ呼ばれていたのである。
 しかも、その建設は、鈴木代議士の支援企業(政治献金をしている企業)がもっぱら担当していた、というおまけつきである。
 私達は、創価学会が全国に数え切れないほど造っている会館や施設に、やたらと池田記念館≠ネどと池田大作の名を冠したものが多いことを知っている。  会員から集めて建てた施設は、当然、会ないし会員のものであるはずなのに、池田大作は
 「俺が作ってやった」
と云い、池田≠フ名をつけるのである。
 「俺は大学も作った、民音も作った。公明党も作った。大石寺も立派にし、正本堂も作った。みんな俺がやったことだ!」
と、口癖のように云う。
 そのあとには、
 「お山も大学も金をもっていくだけ。公明党は票をもっていくだけ。なにも返ってこない」
と続けて、自分の気前のよさを強調するのが常であった。
 だが、これらの金は、池田大作が作ったものではなくて、会員から集めたものだし、票は、会員達の狂気じみた選挙運動でもたらされるものだ。
 それを、すべて私のものだ≠ニ云い切る池田大作の私物化思想≠ェ鈴木代議士にそっくり乗り移ったようである。
 NGOに支出する金を(国民が納めた税金であるのに)
 「俺が集めた税金だ。気に入らない奴にはやらないぞ!!」
と言ったり、国費でムネオハウス≠作ったりするやり方は、まさに小池田≠ナある。
 池田大作は、会員から集めた金を、途上国や種々な団体にバラ撒(ま)き、その見返りとして勲章や栄誉称号を買い集めた。
 「誰も自分を誉めてくれないから、自分で自分を誉めよう」
というわけである。
 金を出すにあたっては、現地の窓口の幹部が公然と、見返りとして
 「池田先生に勲章をくれ。栄誉賞をくれ」
と要求するのである。
 外務省の役人を脅しと省益保護、ムチとアメで手なずけ、言いなりに動かして外国に恩恵を与え、自分一人が称讃を得て良い顔をする。地元のためなら、熊しか通らぬようなところに立派な道を作る。
 スケールは一回りも二回りも違うが、まさしく池田大作のクローン人間といってよい。
 鈴木宗男代議士は、国民人気抜群、マスコミの寵児(ちょうじ)である田中真紀子前外相の激しい切り込みにあって、次第にボロが曝(さら)け出されている。

   権力とマスコミ牛耳る池田大作
    池田の正体暴くのは我らの使命

 しかし、池田大作の方は、マスコミや権力をしっかりと手なずけているから、マスコミが取り上げようとしない。
 かつて、産経新聞の小さなコラムで、池田大作の勲章集め≠皮肉った論説者がいたが、創価学会と、創価学会に手を回された上司たちから、袋叩きにあい、沈黙を余儀なくされたらしい。
 池田大作に騙(だま)され続ける愚かな会員が、どのようにおべっかを使おうと、我々の知ったことではないが、ドンキホーテ的体質≠ェ、この国の権力や国家機構に影響しているとあっては黙視してはいられない。
 池田創価学会の垂(た)れ流す害毒が、この国を根底から害し、蝕んでいることを、そしてその深刻さを、国民にしっかりと認識させる運動を、私達は、今こそ訴え続けなくてはならないのだ。
 それが、池田創価学会によって直接被害を受けている私達の使命である。 
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