自由の砦 5月10日号 第100号

 

学会 、
信教と思想の自由を考える会
発行のチラシに大わらわ

「著作権侵害」で訴え「中傷ビラ」と騒ぐ姑息さ

 告訴乱発し言論封殺目論む創価学会
           弾圧跳ね返し、とことん闘いぬこう
 
慌てた「聖教新聞」当事者名を間違う!?
        告訴の狙いはイメージダウンと口封じ

 去る五月二十六日付『聖教新聞』に、
 「学会中傷の『悪質ビラ』配布禁止の仮処分命令、警視庁に刑事告訴」 という見出しの記事が掲載された。
 内容は、
 「信教の自由と思想を守る会≠アと佐貫某が『聖教グラフ平成二年七月十一日号』に掲載されている写真を、悪質な改ざんを施したうえ無断で使用して学会を誹謗・中傷するビラを作成したのに対し、著作権∞著作人格権≠侵害されたとして法的手続きをとった」 というものであった。
 しかしながら、まず第一に、
信教の自由と思想を守る会≠ネどという名称の団体は存在しない。
 創価学会を批判し、公明党との政教一致に対する正当な批判を続けているのは、政治結社として正式に届け出ている信教と思想の自由を守る会≠ナあって、佐貫氏は、その代表である。
 いかにうろたえていたとはいえ、肝心の当事者の団体の名称を間違えるとは、『聖教新聞』も落ちぶれたものである。
 さて、問題のチラシは、他ならぬ池田大作の発言等を証拠として紹介し、創価学会と池田大作による日本乗っ取りの野望について、国民に警告する内容のものであり、いささかの作り事や推量をまじえることなく、すべて事実を掲載しているものである。
 まさしく、日本国憲法に保障された言論の自由≠ノ基づく言論活動であって、悪質≠ニか誹謗中傷≠ネどというのは、まったくの見当違いである。
 創価学会の訴えは、このチラシの内容にいささかも触れることなく、そのほんの一部に引用・掲載された、池田大作の奇妙なガウンと帽子をかぶった写真についてのみ、これは『聖教グラフ』の写真を無断で使用したものだ、と、著作権法上の規定をタテにとって訴えたもの。学会は、それを理由に、チラシ全体の配布を阻止することを目論んだのである。
 単なる著作権♂]々が理由の仮処分であるのに、チラシそのものを悪質≠セの中傷≠セのと、正当な言論活動そのもののイメージダウンをはかろうという魂胆が、見え見えである。
 しかも、この池田大作のチンケな写真は、すでに同じものが、何度か、他のメディアにも掲載されている。
 創価学会が、それらに対し、著作権侵害だとして法的手続きをとったことはなかった。
 しかして、それらの写真を孫引きした形の、今回のチラシの写真が、著作権の侵害に当たるのかどうか、まことに不可解という他はない。
 これから、法的手続きの上で徹底的に争われるに違いない。
 仮処分や、ただ告訴した、というだけで、無知な学会員をだまし、
違法ビラだ≠ニいって妨害させようというのだろうが、そんなことが通用するわけがなかろう。

これが学会による言論封殺の手口だ
        当事者が語る生々しい言論弾圧現場

 ところで、過去においても、創価学会は、正当な言論による批判を封殺するために、さまざまな違法行為や卑劣な陰謀をこらしてきた。
 昭和四十五年には、いわゆる言論出版妨害事件≠ナ、創価学会の、異常な言論弾圧体質が、世論の厳しい批判を浴びた。
 これは、評論家・藤原弘達氏が『創価学会を斬る』という著書を出版しようとしたとき、創価学会から凄まじい妨害や圧力を受けたことがきっかけとなり、世間の糾弾を浴びることになったのである。
 この時、大手取次店には、銀行筋やいろいろな人脈で取り扱うな≠ニ圧力がかけられ、書店には、潮出版社社員と本部職員が出向いて、
 「藤原の本を店に置くなら、創価学会関係の出版物は一切取り扱わせない。学会員に不買運動を起こさせる」 などと言って脅して歩いた。
 藤原弘達氏のところには、藤原行正都議会議員や秋谷栄之助らが押しかけ、  「出版するな」 と圧力をかけた。
 出版社にも同様の圧力をかけた。
 さらに、当時の自民党幹事長・田中角栄氏に頼んで、藤原弘達氏に圧力をかけようとした。
 この時は、結局、池田大作が、国民に謝罪する形で世論の批判をかわしたが、池田大作は世間にも、また学会員にも
 「部下が勝手にやったことだ。しかし、私が責任を負う」 というポーズをとった。
 だが、これは真っ赤なウソである。
 一九八九年(平成元年)、藤原行正氏は、『池田大作の素顔』という著書を出版し、その中で、こう述べている。
 「昭和四十四年八月末、朝早く北条さんから自宅へ電話をもらい、私は、学会本部で池田から一つの仕事を命じられた。
 『池田先生からあんたに話がある。本部に顔を出してくれ。
 その時、本部の応接室には、北条・秋谷の両名が同席していた。
 『政治評論家の藤原弘達が学会批判の本を出そうとしている。選挙前にこんな本が出るのは邪魔だ』
 『藤原君は、彼と面識があっただろう。すぐに相手と話をつけて、余計な雑音を押さえろ』
 池田は、いつもこの調子だった。要するに、同じ時期、出版予告の出ていた学会批判書『創価学会を斬る』の著者、及び出版元に談判して出版を中止させろというのが池田の指示であった。 (中略)
 迷惑といえば、この頃の学会のやったイヤガラセ戦術は凄まじかった。学会の攻撃目標となった相手は、『人海戦術』による散々な被害を覚悟せざるをえなかった。
 この昭和四十四年の言論妨害時には、組織内に言論部という部門があり、学会批判者などへひどいイヤガラセをする担当者まで準備されていた。全国の各地域から一定の役職以上の婦人部幹部、あるいは筆の立つ一般学会員を抜擢して言論部員に任命しておき、何か問題が生じるたびに各地の創価学会会館などへ招集をかけるのだ。なにしろ七百万世帯を数える巨大集団だから、その言論部員は五人や十人ではない。本部から指示が出るたびに各地の部員は葉書を持ち寄り、多い場所では一カ所百人、百五十人単位で集まった。
 現場の一室では言論部担当の学会幹部から部員一人一人に具体的なテーマ、宛先までが振り分けられる。それぞれがせっせとイヤガラセの手紙や投書を書き、その場で書き上げるまで帰宅させない。
 これを全国集十カ所、数百カ所の各支部、各会館でいっせいにやるわけだから、標的にされた相手はたまらない。文字どおり、イヤガラセの手紙が洪水のように流れ込んでくることになる。
 たとえばこの出版妨害事件の際、学会側から相手の弘達氏の自宅に投げ込まれたイヤガラセの投書類は優にミカン箱十箱分はあったろう。
 この投書作戦のほかに電話作戦も強烈だった。やはり本部が学会員を総動員して、学会批判をやったテレビ局やラジオ局、雑誌編集部をめがけどんどん電話をかけさせた。
 個人宅にも、『家に火をつけるゾ』『夜道に気をつけろ』といった脅迫電話が殺到したり、さんざんなイヤガラセ戦術が展開されたのである。
 投書作戦も電話作戦も池田のお得意のやり方だった。『私の言葉は学会の憲法だ』とウソぶいた池田三代会長の号令一下、選ばれた言論部員をはじめ学会員たちは池田の言葉を疑いもせず、『悪者』に向けて熱心に攻撃をしかけた。その姿は世間の目には一種の狂信集団と映っただろうが、学会員個々はむしろ熱心な信者であり、その宗教心を池田が巧みに操っていた。
 学会の裏側を知らされず、池田大作の打つ手はすべて順風満帆と一般学会員は頭から信じきっていた。しかもその前年にキモを冷やした『集団替え玉投票事件』をうまくモミ消せたことが池田大作をさらにのぼせ上がらせていた。
 図に乗った指導者のもとで、学会全体が世間をナメていたといえる。言論出版妨害事件は、その延長線上に起こるべくして起こった、象徴的な出来事であった。
 当時の手帳では、弘達氏への二度目の交渉は初回訪問日から二週間後の九月十四日となっているが、その前日、私は池田から本部に呼ばれている。その場にはやはり北条、秋谷が一緒にいたが、二人は池田と私のやりとりをただ黙って聞いているだけであった。
 『今回の一件は、もうこれ以上の無理押しはやめたほうがいい。強引にやれる相手じゃないですよ』
 私は池田に向かって結論を先に言った。そのあと、自分の判断を説明しかけたのだが、池田がそれを押さえた。
 『いや、藤原君の判断なんかどうでもいい。もう一回行ってこい』
 『もっと強引に頼み込め。きみのやり方は手ぬるいんじゃないか。向こうからやられてもいい覚悟で、徹底的にやってこい』
 脅しでも何でもいいからやれ、それができないのは自分の身が可愛いからだろう。そんな響きが言外に感じ取れた。この池田の言葉にカチンときた。
 私は自分が『鉄砲玉』であることを承知していた。しかし、実際に渉外に歩いた感触から、今回の問題は、強引な手を打ちすぎると学会へ悪影響を及ぼす、との判断を強めていた。
 『創価学会を斬る』の著者・藤原弘達氏は当時、四十八歳。マスコミ界の売れっ子評論家として、天下御免の毒舌、鋭い社会時評で鳴らし、また明治大学で教鞭をとる気鋭の政治学者でもあった。学会側にとっては手強い相手である。下手に深追いして、今回の言論出版妨害が社会問題化したら元も子もない。
 しかし、池田は私の意見に耳を貸そうともしなかった。」
 何のことはない。言論妨害≠ヘ、他ならぬ池田大作の直接の指示と命令で引き起こされていたのだ。
 それを、部下のせいにしたり、はては権力の弾圧だ≠ネどと開き直っているのだから、そのずうずうしさには呆れ返る。

 議席減続きで最後の悪あがき
              真実を流布することこそ重大

 最近では、内藤國夫氏のパンフレットや信教と思想の自由を守る会≠フチラシに対して、告訴の連発や仮処分の申請などをもって圧力をかける一方、青年部を動員して、実力で配布を妨害するという手口が目立っている。
 その上、政権与党の権力を用いて、全国の警察を動員し、不当な捜査を延々と一年間も繰り返させている。
 警察権力を動員してのイヤガラセは、創価学会・公明党のお手のものである。
 信教と思想の自由を守る会≠ナは、仮処分や告訴に対しては、堂々と正面から対応する方針だというが、当面、無用の摩擦を避けるため、池田大作の奇妙な写真の部分は挿し絵に替えて、引き続きチラシの配布を行なう予定だという。
 私達は、こうした創価学会の卑劣な策謀にひるんだり迷わされたりすることなく、冷静沈着、かつ不退転の勇気をもって、正義の言論活動をねばり強く続けなくてはならない。
 創価学会が、なぜチラシによる啓蒙活動に目の色をかえて妨害を試みるのか。
それは、彼らにとって、国民に真実を知らされることが一番恐ろしいことだからである。
 選挙のたびに議席を減らし続け、追いつめられてきている創価学会・公明党の、最後の悪あがきがいよいよ始まったのであり、これに、さらなる追い打ちをかけなくてはならない。
 日本の将来にとって、創価学会・公明党と、橋本派による支配という構造を、今こそ打ち砕くことが何よりも肝要なのである。
 「如かず、彼の万祈を修せんよりはこの一凶を禁ぜんには」  この一凶とは、もちろん池田創価学会のことである。
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