自由の砦 2月10日号 第97号

池田レイプ裁判・信平醇浩氏の控訴審判決
多数に奢る権力者の末路、 断末魔の自・公政権!!


池田レイプ裁判

信平醇浩氏の控訴審判決

東京高裁、事実審理行わず棄却

 信平氏、判決不服として即日上告
 池田大作レイプ裁判(信平信子さんの夫の信平醇浩さんの請求分)の控訴審での判決公判が、一月三十一日午後、東京高等裁判所で行なわれ、東京高裁民事十一部(瀬戸正義裁判長)は、被控訴人である池田大作氏側の主張を全面的に認め、一審の東京地裁同様、控訴人の信平醇浩さんの控訴を棄却する判決を言い渡した。
 すでに本紙でもたびたび指摘しているように、平成八年六月に提訴された池田大作レイプ裁判は、東京地裁が、池田氏に数度にわたってレイプされたと主張する原告・信平信子さんの請求を、信平信子さん本人の尋問をはじめとする事実審理を一切行なわないまま、被告の池田氏の主張に沿った形で、除斥期間(二十年を経過した事件は裁判として扱わない、という規定)、時効に当たるとして、門前払い。
 これを不服として、信平信子さんは東京高裁に控訴したが、東京高裁もまた、一審同様の理由で信平信子さんの控訴を棄却した。
 一方、信平信子さんの夫である信平醇浩さんの請求については、醇浩さんがレイプの事実を知ったのが平成八年であるため、時効に当たらないことから、東京地裁で審理が継続された。
 審理の過程で原告の信平醇浩さんは、一貫して事実審理の実施を求めたが、被告の池田氏側は、信平さん夫妻の提訴を、悪意に基づいたデッチ上げ(狂言)訴訟であるとして、訴えの権利の濫用だと主張。
 法定外では、『聖教新聞』や『創価新報』『第三文明』『潮』などの機関紙誌をはじめ、幹部の指導、口コミ、傀儡(かいらい)メディアなどを使って、信平夫妻に対して口をきわめて、それこそ悪意に満ち満ちた誹謗中傷を繰り返しているにもかかわらず、法廷という閉ざされた「実験場」では、信平夫妻が創価学会ならびに池田氏を憎んでおり悪意をもっているとして、事実審理を行なうことなく訴えを門前払いするよう、求めたのだった。
 一審の東京地裁は、こうした池田氏側の主張を全面的に採用。信平醇浩さんの提訴は訴えの権利の濫用だとして、門前払いの判決を下した。
 これを不服とする信平醇浩さんは、東京高裁に控訴。訴権の濫用には当たらないとして、事実審理を求めたが、東京高裁は、事実審理をいっさいすることなく、わずか三回の審理で結審。一月三十一日、一審同様、被控訴人の池田氏側の主張を認め、控訴棄却の判決を言い渡した。
 すでに東京地裁、東京高裁は、創価学会と対立する日蓮正宗との間で展開されている訴訟についても、創価学会勝訴の判決を相次いで言い渡しており、ことに、偽造写真事件(学会が、偽造写真を使って日蓮正宗・阿部日顕上人の名誉を毀損した事件)裁判では、創価学会・池田大作氏の違法性を認定していながら、原告が日蓮正宗・大石寺であったことをもって、阿部日顕上人個人への名誉毀損がただちに団体の名誉毀損を構成するものではない、との屁理屈をつけ、創価学会ならびに池田氏の違法行為を無罪放免とする異常な判決を出している。
 公明党が政権与党の中核を占めるとともに、多くの学会員法曹資格者が日常的に裁判官・検察官と接触し、法曹界への影響力を強めている現在、もはや司法に創価学会問題への公正さ、公平さを求めるのは、無理なことなのかもしれない。
 ちなみに控訴審判決後、信平夫妻は次のような声明文を発表し、被控訴人である信平醇浩氏は、控訴審判決を不服として上告した。

〈声明文〉
1、東京高等裁判所は本日私達の控訴を退け、池田大作側の主張のみを認める判決をしました。
2、池田大作の主張は、結局強姦事件について真実を明らかにするのは嫌だ、法廷には絶対出ない、その為には金に糸目を付けないというものです。池田大作は多額の金と権力を使い、強姦の事実から逃げようとしています。
3、東京高等裁判所は一度も事実の審理をせず、双方から提出された書証だけで判断し、私達が証人尋問を請求しても一切これを採用せず、私達の真実の声を一度も聞かずに判決をしました。これは私達の裁判を受ける権利を無視したもので、池田大作の主張のみを採用した不当判決です。私達には法の下の平等が与えられていません。
4、私達は池田大作の強姦の事実を明らかにするべく、本日直ちに最高裁判所に上告し、徹底して池田大作と闘います。
平成13年1月31日
                             信平醇浩
                             信平信子
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多数に奢る権力者の末路
断末魔の自・公政権!!

 

体制崩壊する前兆の悪あがき
反対勢力に対する弾圧の強化

 波乱の幕開け通常国会
       「KSD」「外務省機密費」事件

 一月末から始まった通常国会は、本年度の予算案を審議するための重要な国会である。  しかし、その予算案審議がかすむほど、波乱の幕開けとなった。
 大荒れが予想される審議の台風の目は、言うまでもなくKSD°^惑であり、それについで外務省機密費流用事件≠ナある。
 公益法人であり、中小企業の健全育成をはかるための機関として存在する中小企業経営者福祉事業財団=iKSD)は、国から多額の補助を受けているが、そのKSDが、ワンマン前理事長古関忠男被告によって牛耳(ぎゅうじ)られ、自民党の選挙マシーンと化していたばかりか、多額の政治献金を行なったり、巨額の裏金まで使った政界工作をしていたことが発覚。
 この事件で中心人物の一人小山孝雄参議院議員は、収賄容疑で逮捕され、議員を辞職した。
 KSD側では、元理事長の古関忠雄被告の他、事務局長の職にあった人物も逮捕され、取り調べを受けている。
 調べが進むにつれて、さらに、KSDと自民党の癒着(ゆちゃく)ぶりが明らかになり、村上正邦参議院議員や、額賀福志郎代議士の名前も浮かび上がった。
 かの、竹下登氏を首相の座から追い落とした、リクルート事件に匹敵する疑獄事件として、捜査の進み具合いによっては、さらに逮捕される議員が出ると見られている。
 このKSD事件がとりわけ重大な問題とされるのは、昨年四月、密室の謀議≠ナ森政権を誕生させた五人組≠フ一人が、他ならぬ村上正邦議員だったことである。
 そして、同様に、森政権実現のストーリーをデッチ上げ、政権を支えるために創価学会公明党を抱え込んだ、橋本派のプリンスといわれる額賀福志郎代議士が、KSD疑獄の重要人物となっている点である。
 つまり、KSD事件は、森政権の中枢に深く関わっており、展開次第では、政権基盤が揺らぐことが避けられない、という状況にある。
 このKSD疑惑に続き、さらに、政権を揺るがす汚職事件が明らかになった。  外務省の松尾克信元要人外国訪問支援局長が、在任中に、多額の機密費を横領し、競走馬やマンション、ゴルフ場会員権などの購入に使ったとされる事件である。
 横領された機密費が、内閣官房の機密費から出ており、長年にわたり横領行為が行なわれていたと見られることと相まって、政府中枢の不明朗な金の流れが、国民の前に露呈された。
 自・公政権下で、政治家に劣らず官僚も、国民の血税を喰って太るという、寄生虫ぶり≠発揮していたのである。
 まさに、末法悪世≠フ言葉どおりの、あさましい政治家や官僚に、この国が支配されていることを、国民はあらためて実感している。

 腐敗政権を支える学会・公明党
      政権バックにやりたい放題の池田
 この、腐りきり堕落しきった$ュ権を、誰よりも真剣に支えている≠フが、他ならぬ、創価学会公明党である。
 いまや、森内閣の支持率は、毎日新聞によると、じつに「十四%」ということである。
 八十五%の国民にそっぽを向かれ、国の内外から軽蔑され、国民に害悪しかもたらさない政権を、創価学会と公明党は、必死になって支えているのである。
 池田大作は、公明党を作るとき、
 「汚職議員が出たら、公明党を解散させる」 と大見得(おおみえ)を切った。
 「清潔な党、公明党」 というスローガンを掲げた。
 「国民のため、民衆のため」 と、事あるごとに叫んできた。
 その創価学会・公明党が、最低の政権を支えているのは、いったいどういうことか。
 創価学会員ですら、疑問を持ち始めている。
 「何で、こんな政権を支えるのだろうか」 という声が、会内でも起こっている。
 それでも、創価学会・公明党は、連立与党の座にしがみつくことをやめない。
 それは一つには、池田大作の妄執(もうしゅう)、天下盗り≠フためである。
 もう一つには、権力≠フ魔性に取り憑(つ)かれたからである。
 政権党≠フ甘みを一度味わったら、とても手放す気にならないのだ。
 しかも、池田創価学会にとって大きなメリットは、この権力の力で、学会批判を封じることができるからだ。
 大新聞、マスコミは、すでに沈黙させた。
 目の上のタンコブの、批判勢力に対しては、暴力で弾圧を加えているが、警察は、これを取り締まるどころか、逆に、批判勢力の弾圧に手を貸している感すらある。
 公正であるべき裁判官ですら、創価学会の顔色をうかがって、コロコロ判例を変える。
 連立政権に加わったおかげで、池田大作は権力の衣をまとい、やりたい放題ができる、というわけだ。
 そもそも創価学会・公明党が、自らの言い続けてきたことに忠実であるなら、また、本当に、KSDや外務省機密費事件を「遺憾(いかん)」と思うなら、ただちに連立を解消しなくてはならない。
 それによって、腐りきった政界は、否応なく再編を迫られ、改革を迫られるし、これが政界の浄化、構造改革の実現につながるであろう。
 しかし、池田大作の目的は、国民のため≠ナはなく、おれがこの国の支配者になりたい≠ニいうことだけなのだから、そんなことは、けっしてしない。
 自民党政権に協力し、腐るだけ腐らせて、その間に官僚や財界への支配力を増大させ、やがて、自民党に取って代わって、自分がこの国の支配者になろう、というのが池田創価学会の本音なのである。

 自民も学会もまさに末期状態
         池田独裁£f滅は選挙で!
 自民党は、この池田大作に、完全に丸め込まれてしまっている。
 池田大作の言いなりにならないと、政権からすべり落ちるのは明らかだから、どうすることもできない。
 それは、小渕前首相が、自民党支持者の大多数の反対を押し切って、公明党との連立に踏み切り、自らの支持基盤を自分の手で破壊してしまった、当然の帰結なのである。
 マスコミも、今や、創価学会の前に口をつぐんでしまった。
 財界も、右に同じである。
 これでは、この国の破綻(はたん)は避けられない、と見る人も多数いるだろう。  だが、歴史を振り返ってみると、けっしてそうではないことがわかる。
 平家の滅亡する直前、反平家の公家や武士に対する弾圧が強化された。
 徳川幕府の倒れる寸前、江戸では、大老・井伊直弼の安政の大獄≠ニいう弾圧の嵐が吹き荒れ、京都では、新撰組が勤皇志士を斬(き)りまくった。
 我が国に限らず、倒れる寸前の旧体制は、必死に悪あがきし、国民への弾圧・圧政を強めるものだ。  ソ連しかり、ルーマニアしかり……。
 今日の状況は、まさに自民党が末期を迎えていることを示すものであり、その自民党に寄生して太ってきた池田創価学会も、共に末期を迎えているのだ。
 今さら学会・公明党が、自民党から離れて正義面しても、国民は信用しない。  野党も、戦術上のこととしても公明党に色目を使うのは、全く無駄なことだ。
 国民の支持を結集し、選挙で、堂々と腐りきった政権を倒し、池田独裁への芽を摘(つ)むことこそ、政治の正道である。
 こうした状況の中で、私達の運動は、好むと好まざるに関わらず、この国の将来を左右する鍵となってきた。
 六月には都議選、七月には参議院選挙が行なわれる。
 弾圧に負けず、弾圧を跳(は)ね返して、正々堂々と、正義の言論活動を展開していかなくてはならない。
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