三年に一度の参院選が、来たる七月十二日公示、同月二十九日投票、というスケジュールで行なわれる。 この選挙に、一貫して自・公・保≠ノ反対し続け、自民党から脱党した白川勝彦氏(元自治大臣、国家公安委員長、東大法学部卒・弁護士)が、新党「自由と希望」を結成して臨むことになった。
同党は、思想・良心・信教の自由≠守ることを基本理念とし、政策の第一として「社会的公正を重視する自由な社会」の実現を掲げている。
とりわけ、信教の自由を守るために憲法が定めた「いかなる宗教団体も、政治上の権力を行使してはならない」(憲法二十条)との政教分離原則に反する自・公・保¢フ制と徹底的に戦う、と宣言している。
この新党「自由と希望」公認の比例代表候補として、庄野寿氏(ニューポート大学助教授・名誉法学博士)が出馬を決定し、私達創価学会による被害者の会≠ノ推薦、支持を要請してきた。
創価学会による被害者の会≠ナは、六月二十八日、緊急に役員・有志による大会を開催し、庄野寿氏を招いて、その政見と抱負を聞き、その上で、出席者の圧倒的多数の賛同を得て、当会として、庄野寿氏を推薦・支援することに決定した。
ここに、全国の創価学会による被害者の会≠フメンバーに、庄野寿氏への推薦・支持決定を機関紙『自由の砦』紙上をもってお伝えする次第である。
庄野寿氏は、元創価学会員であり、元公明党副委員長浅井美幸氏の第一秘書を務(つと)めた経歴を持つ。
それ故、庄野寿氏は、池田大作と創価学会の危険な体質と反社会性について身をもって熟知しており、また、公明党が、池田大作と創価学会によって完全に支配され、創価学会の利益のために動かされてきた実態とそのメカニズムについても、現場にあって見聞している。
まさに、学会・公明党の恐るべき欺瞞(ぎまん)性によって、この国の国民や政治が蝕(むしば)まれている実態を、身をもって体験してきた貴重な生き証人であるといえよう。
庄野寿氏が、議員秘書をやめ、創価学会・公明党から脱退した動機は、公明党が、
清潔な党≠標榜しながら、実態は、自民党に劣らず汚れ腐りきっており、カネと利権漁りを日常茶飯事とする現実に愛想を尽かしたことにある。
氏は、創価学会を脱退して以来、さまざまな威迫、嫌がらせを受けており、その結果、創価学会による被害者の会≠フ一員となったものである。
庄野寿氏は、我が国の政治と民主主義が危機に瀕していることについて、創価学会・公明党という、エゴイスティックな非民主主義・反自由主義≠フ勢力が連立与党の一角を占め、国家権力に大きな支配力を持っていることが、最大の原因だと指摘している。
ウソ八百で国民を欺き、絶対的支配者になることだけを目指す池田大作率いる創価学会・公明党は、
政教一致≠サのものであり、かのヒットラーに率いられたナチスドイツとも変わるものではなく、今日のような我が国の政治的混乱状態は、ひとえにこのような奇怪な勢力が政界に出現してから起こっている、ということについて、国民の注意を強く喚起(かんき)するために、立候補を決意したという。
選挙運動にあたっては、創価学会・公明党の、ウソとつくりごとで飾り立てた恐るべき実態をあらゆる機会を通じて国民に訴え、権力維持のためにかかる危険な勢力を政権に迎え入れている自・公・保¢フ制を国民の総意で打ち砕いていきたい、とのことである。
二年前、小渕首相が、自・公・保≠ごり押しした時、国民世論は、自民党員も含めて、九十l以上が反対だった。
しかして、今年五月に行なわれた自民党総裁選挙で、
自・公・保§A立派の最大勢力である橋本派から立候補した橋本龍太郎氏と、「自・公≠フ枠組みにはこだわらない」とする小泉純一郎氏とが争った結果、小泉純一郎氏が大勝した。
今の小泉政権は、幹事長に山崎拓氏を据えるなど、創価学会・公明党とは一線を画するような面も見受けられるが、しかし、現実に、自・公・保≠フ枠組みは維持されており、実態はほとんど変わっていない。
今、この国の政治にとって一番大切な民主主義≠フ枠組みに関わる自・公・保§A立についての議論があまり行なわれず、小泉純一郎氏の人気に追従して、軽薄なミーハー選挙とでもいうべきムードに流されていることは、まことに危険なことである。
この国の将来を左右する分かれ目ともいうべき、今回の重要な選挙において、上っ面の人気取りではなく、本質的な政治課題について真正面から問題提起をしようとしている庄野寿氏に対して、真面目な国民は、必ずや賛同されるに違いないと確信する。
振り返ってみて、小渕―森政権と続いた自・公§A立体制の中で、この国はいったいどうなっていったか。
景気対策と称して、じつに、二百兆円にものぼる国の借金をつぎ込み、赤字国債を垂(た)れ流して六百五十兆円まで財政赤字を膨(ふく)らませたが、景気はいっこうに回復するどころか、いまや恐るべきデフレスパイラル≠ニ呼ばれる恐慌(きょうこう)が目前に迫っており、国家財政も破綻(はたん)寸前である。
数十兆円をつぎ込んだのに、銀行の不良債権は減るどころか、逆に増えようとしている。
巷(ちまた)には失業者が溢(あふ)れ、国民は明日の暮らしの不安に怯(おび)えている。
その間、必要とされる抜本的な対策を、何一つとらなかったのだ。
その一方で、自・公≠フ多数の力におごり、国民と国益を無視した永田町の論理≠優先させ、やりたい放題をしてきた。
国民世論の批判を封じ、自由を制限するために、盗聴法≠ヘじめ、反動的な立法ばかりをしてきた。
創価学会・公明党は、ひたすら自民党と共謀して利権のうまみにあずかり、国家権力を、勢力拡大や反対者に対する強圧に用いてきたのである。
こうした、二年間の失政の全てに、創価学会・公明党は責任を負うべきであろう。
また、このような亡国政権を一刻も早く追放し、政治を国民の手に取り戻すことが、今日の最重要課題なのである。
私達は、庄野寿氏が、私達の声を国政の場に反映させる旗手として、堂々と当選することを願い、全力をあげて支援しようではないか。
なお、庄野寿氏は、学者として経済政策にも見識を備えており、新党「自由と希望」のメンバーの中では、経済政策担当者としての活躍が期待されている。
この庄野寿氏の選挙活動と、私達の支援活動に対して、創価学会・公明党の卑劣で陰湿な妨害が加えられるだろうが、そんなことは、百も承知の上である。
本来、不偏不党の立場を取り、政治活動とは無縁な私達であるが、庄野寿氏の主張は、まさに私達の主張と相通じており、また
、被害者の会≠フ同志でもあることから、このたび、異例の推薦・支持≠ノ踏み切った次第である。
いまや、創価学会による被害は、国家にも及んでおり、国も被害者といってよい。庄野寿氏の主張せんとするところは、創価学会による被害者を守るという、私達の会の趣旨にも合致している。
全国の仲間の皆様の御賛同と、御協力を切にお願いする。
私達の力で、この、行き詰まった日本の行方を打開し、切り開いて行こうではないか。
なお、庄野寿氏は、徒手空拳(くうけん)、公示直前にただ一人で立つ決意をしたものであれば、選挙活動に当たっては、同志のボランティアによる力強い支援と参加が望まれる。
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