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「月刊ペン」事件
   埋もれていた真実

 池田大作と著者が、笹川良一・笹川陽平親子と組んで裁判官、検事、弁護士を篭絡し、八百長裁判で言論封殺さいた「月刊ペン」事件の真相

 著者 山崎正友

 定価1500円+税

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はじめに

 昭和五十年暮から同五十一年四月にかけて月刊誌「月刊ペン」誌上で、 編集長の隈部大蔵は、 創価学会批判を連載したが、そのなかで池田大 作会長(当時)の女性間係を暴露した。 創価学会と池田大作、及びその 相手とされた多田時子、渡部通子らは、名誉毀損罪で隈部大 蔵を告訴 した。
  隈部大蔵は逮捕され、一審、二審で懲役十月、執行猶予三年の有 罪 判決を受けたが、最高裁 判所は、この、一、二審判決を不当として破棄し、 裁判のやり直しを命じた。
  やり直し裁判では、池田大作も二度にわたり証人出廷するなどして世間の注目を集めたが、 裁判所は罰金三十万円 という、微罪処分を下した。 この事件の上訴中、隈部大蔵は病死し、裁判 は中止となった。
  私は、最初の裁判のときは、創価学会顧問弁護士として、 また池田大作の側近の人として、 隈部大蔵を逮捕させ、有罪に追い込む作 業の中心にいたが、同時に、池田大作の女性スキャン ダルが白日のもとに さらされるのを防ぐため、池田大作を証人として出廷させないまま、隈部大蔵 を有罪に追い込む裏工作を担当した。
  裁判官や検事に根回しし、警視庁に 圧力を掛け、笹川良一氏、腸平氏父子に頼んで、「月刊ペ ン」社社長と弁護人の懐柔工作を行い、二千万円を相手側に支払って、池田大作を証人出廷 させないまま、隈部大蔵に有罪判決が下るよう司法を曲げる作業の中心者と して働いたのだ。
  もちろん、池田大作の厳命によるものである。
  その私が、 ひょんなことから、造反者となり、創価学会から恐喝罪で訴えられることになってしまった。
  私が提出した最高裁への上申書が一つのきっかけとなったと思われるやり直し裁判≠ナは、 私は一転して隈部大蔵側の証人として裏工作を 暴き、池田大作の女性狂いを証言する立場にな った。
  そのやり直し裁判の 一 審では、ほとんど無罪に近い罰金三十万円≠ニいう判決がくだされたが、 隈部大蔵は、さらにこれを不服とし、無罪判決を求めて上訴したが、裁判中に、 ガンで亡くなった。
  その後、元公明党都議会議員藤原行正氏が造反にふみきり、渡部通子の姉である妻の体験な どから、池田大作の不倫は事実だ、と公表したり、信平信子氏のように、 「私は池田大作にレイプされた」 と訴える人もあらわれている。
  今はなき内藤国夫は、昭和五五年六月発行の月刊「現代」で、池田大作の女性関係を暴いた し、私もニ度ほど、そのことをマスコミに公表したことがある。
  今日まで隈部大蔵が生きていたら、必ず無罪判決を勝ちとっていたと確信している。
  また、最近、警察の不祥事が続発しているが、創価学会、公明党と警察の癒着という状況の なかで、警察が不当な権限行使を行ったり、また、故意に犯罪行為に目をつぶってきた例は枚 挙にいとまがないくらいある。
  さらに、今日、創価学会と日蓮正宗の間の裁判で、奇妙な判決が出ている
「月刊ペン」事件のとき、創価学会は、
  「教団の中心者に対する名誉毀損は、教団に対する名誉毀損になる」 と告訴状で訴え、また代表役員北条浩の上申書でも述べている。
  裁判所は、その主張を認め、創価学会に対する名誉毀損として、隈部大蔵の有罪を決定した。
  ところが最近、創価学会が、偽造写真を使って日蓮正宗御法主上人を中傷した事件で、裁判所は 名誉毀損の事実を認定しながら、
  「創価学会による法主に対する名誉毀損は、日蓮正宗という団体の名誉を毀損したことにはな らない」 という、全く逆の判決を下したのである。
  まったく創価学会のいいなりに、創価学会に好都合な正反対の判決を下すという裁判所のあり方 に、疑問をもつ人たちも少なくない。
  そうした、創価学会のエゴに毒され、協力する国家機関のあり方は、民主主義の崩壊をもた らし、国家機関そのものの自殺行為と言えるものである。
  そうした風潮への警告の意味もふくめて、本書の執筆を決意した。 決して、ただの面白半分、興味本位のためではない。

目次

はじめに

第1章 巨大教団と教祖

第2章 事件のきざし

第3章 怨念に点火した運命の出合い

第4章 池田大作の狼狽と側近の不協和音

第5章 反撃開始

第6章 秋の陣

第7章 池田大作証人出廷阻止の裏工作

第8章 八百長裁判の談合

第9章 二千万円と接待で買った池田大作不出廷

第10章 池田大作治外法権≠フ完成

第11章 大逆転

 


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