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 日本経済危機への処方箋
 -これしかない

  財政は破綻
超安値住宅の普及と日本版REITの急成長への誘導
  我々はどう対処すべきか

 著者 庄野寿 

 定価 1000円(税込)
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目次

前書き
プロローグ
第1部  現在の状況
1、日本経済の現況
2、政府・日銀の対応
3、不況の真の原因は、なにか
4、70年前の経済状況と現況との比較
5、株式税制改正への動き
6、過去4年の国債発行の推移と政策
7、特殊法人改革  
第2部 処方箋
8、金融政策、不良債権処理、等を巡って
9、住宅投資をいかに刺激するか
10、不動産投信 急成長への誘導
11、「大洋村」 100作り計画
12、地方経済、カジノ条件付緩和による観光の再生
13、新円切り替えまたは国家更生法試案の概要
14、アメリカの財政再建
15、地球的問題への対応 後書き 付録

  1、テーミス10月号インタービュー記事再掲載
  2、ドームハウスの自己施工(DIY)
前書き

 この書を書いた原点、つまり私の心の中の心象風景を描いてみたいと思います。
  人間一個人の幸福とは何か、を、しっかり見つめながら、日本経済、世界経済の行き詰まりを打開すること、あるいは、目の前の難問を解くこと、これこそが、私の使命であると思っています。
 日本社会を見つめるとき、家一軒のために、人間が一生をかけて働く姿があります。あるいは、2千万―3千万円の住宅ローンをかかえて、リストラのため、返済が滞り、自殺したとの報道が私の頭の片隅に残っています。
 一方で、フィリピンあたりでは、密林のなかに簡素な家を組み立て、文明とは一歩距離をおきながら、結構幸せに生きている部族もいるようです。当然、家のローンとは、無縁な社会です。
 日本では、人生の総収入に占める住居関連支出が多すぎないかと、私は思っています。日本では、住宅問題こそ、焦点をあてなくてはならない、問題のひとつなのです。
 茨城県の太平洋側にある大洋村は、退職した高齢者が老後を豊かに暮らすために作られた村であり、最近、筋力トレーニング・プログラムの導入により、老人医療費の大幅削減に成功し、村の財政見通しも明るくなって、高齢者の喜々とした映像が報道されています。
 来るべき高齢化社会に、国民が豊かに幸せに暮らせる社会は、作れないだろうか。そんな、発想が本書の底流に流れています。
 だからといって、日本の財政破綻、過去最高の失業率、自殺者激増といった状況のなかで、先に述べた、安心して老後を迎えられる社会を、どのように創造することができるのでしょうか。私の心象風景としては、大洋村のような集落、そこに、超格安住宅を作れるように、行政が誘導すればよい、(さらにいえば、高齢者ボランテイアが花作り運動に参加して、村を美しくして、人生を楽しむ。)というものです。
 また、都市の再開発も重要でしょう。築後30年を経過したマンションが、今後増加してきたとき、どう対処すればよいのでしょうか。価格の右下がり経済のもとでは、マンションの建て替えは、思うようにできません。国民金融資産1400兆円の一部の流れをここに向けて、これに取り組ませる方法のひとつは、不動産投信という形での、株式市場を通じた不動産への資金の流れをつくることでしょう。
 八方塞がりの状況に、一条の光は見えています。解決策を素直に考えてみれば、地価と株価の下落を食い止め、ゆるやかに反転させればよい。そのための特効薬は、本書に描かれている。それを実行すれば、不良債権の問題も片付き、経済も成長への軌道に戻り、国債市場も小康を得て、財政再建への道を歩むことができるでしょう。
 私は、経済成長至上主義者ではありません。人間が他人を思いやり、ボランテイア精神に満ちた社会が出来上がればよい、と思っています。「心に花を」を掲げる原宿ロータリークラブの石田博利会長の推進するボランテイア活動も注目されます。
 日本経済という外枠を再建し、すべての人の心の中に花を咲き誇らせるような社会ができれば、すばらしいことだと思います。

お急ぎの読者は、次のプロローグの会話体で、本書の概要をつかんでください。
日本の近未来や、財政再建に関心のある方は、全体をバランスよく、退職後の老後生活に関心のあるかたは、11章とか、付録2あたりを、
証券、不動産、建設関係者なら、9章、10章、11章あたりの処方箋を、
地方経済に関心のある方は、11章、12章あたりを、
地球的問題に思いをめぐらせたい人は、15章を、
※ 今後の一般的な対応策について、考えたい方は、後書きを、
自分で家を超格安で建てたい人は、付録2を、
人権や政治問題に関心のある向きは付録1を、それぞれ読むことをお薦めいたします。

 


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